自分支援機構

10年後には黒歴史

自己紹介

 この記事は自己紹介の記事です。数年おきに自己紹介を書き直す予定でして、本記事は2022年2月に書かれたものです。時間は流れゆくものです。
 ちなみに前回書いた自己紹介記事はこちら↓
ngskshsh.hatenablog.com

リンク集

各種SNSなどのリンクを列挙しておきます。
・これがTwitter(最も利用してます)↓
支援機構 (@ngskshien) | Twitter
・一応載せておくとこれがこのブログのトップの記事↓
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略歴

 1994年5月某日に関西の某所にて爆誕*1。幼少期から根暗でコミュニケーションに難があり、ゲームとアニメに耽溺しきった救われないオタクになりました。オタクという存在が公然と差別されていた時代の感覚がまだ抜けないため、いまだに自分たちが被差別民族であるような気分です。
 地元の幼稚園・小学校・中学校に進学し、プリズンめいた悪環境で人権の概念があまりに尊重されていない環境で精神を破壊されてしまいました。このことの影響を今でも受けながら精神生活を送っているような気がします。今思えばオタクとしてはこの時代が最も体力があり、アニメとライトノベル成人向けゲーム異常なペースでこなしていたような気がします。さておき、勉学に全く覚えがないわけでもなく、地元でそれなりの学力の層が受ける高校を受け普通に合格し、腫れて高校生となります*2
 通った高校は非常に良い環境で、オタクの存在も普通に許容されており勢いよくインターネットの深みにはまりこんでいきました。高校までも奴隷養成学校だったら今以上に人格が崩壊していたかもしれません。この時期にはある程度勉学に時間を割くようになってしまい、オタクとしてはやや減衰したかもしれません。さておき、中学時代にプレイしたH2Oという成人向けゲームの影響で東京都目黒区にキャンパスを持つある大学を受験したのですがまあ普通に落ち、いわゆる浪人生となってしまいました。
 浪人生の時分はさすがにまじめに勉強しました。人生で初めて真面目さ・勤勉さを培ったのがこの時期だと思います。結局目黒区にキャンパスを持つ大学に受かり進学しました。
 大学生になったからにはオタク=ライフを炎上しようと思いウキウキで上京してくるも、受験生期にコンテンツへの情熱を失いすぎてしまったからか、単純に勉学が忙しくなりすぎたからなのか、あまりオタクとしては活発ではない状態となりました。キモオタからオタクを抜いたただのキモイ人になってしまったわけです。まあなんだかんだで卒業して修士課程に進学しました。
 院生時代は疲れからかコンテンツに触れる時間が多くなりました。あとVtuberにドハマりし始めたのもこれくらいです。わりとつつがなく卒業して東海地方某所の化学メーカに就職しました。
 就職してからは時間とお金が急にできてオタクをする環境は完全に整いました。しかしながら、体力か精神力がないのか、あまり有意義な人生は送れていない状態です。うーんこれが人生。就職してほぼ2年経った2022年2月になってようやくオタク=コンテンツを楽しめるようになってきた気がします。

好きなもの

 好きなものを大雑把に列挙します。何よりの自己紹介になるんじゃないかと思います。

エロゲ

 エロゲは好きです。本ブログでも感想記事がいくつかあります。いわゆるシナリオゲーも抜きゲもだいたい好きです。しいて言うとリョナはちょっと苦手です。ブランドで言うと、ライアーソフトういんどみるOasisニトロプラスCLOCKUPなどが好きです。具体的なソフトでいうと『続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-』や『祝福のカンパネラ』や『サクラノ詩』が好きです。

ライトノベル

 最近あまり読めていませんがライトノベルも好きです。中学時代に『灼眼のシャナ』『いぬかみっ!』『ゼロの使い魔』『風の聖痕』などを読んでいました。なろう小説も好きでたくさん読んでいます。あんまり新しいのが読めてないですが、ここ数年で読んだものだと『異世界はスマートフォンとともに』『ありふれた職業で世界最強』などが好きです。

学問

 学問が好きであることを認めるのは大変不本意ですが、まあ様々な分野の学問を勉強している方だとは思います。大学の専門は物性物理学でしたが、物理意外に広く自然科学を勉強しようという意識はあります。たぶんブクログの本棚を見ていただければわかると思います。

*1:特定を避けて6/1が誕生日ということにしてます

*2:幼小中の記述があっさりしているのは覚えてないうえに自分で選んだ環境ですらないからです

2021年の総括

はじめに

 さて、この部分を書いているときは23時45分です。間に合うかなあ。毎年恒例の一年のまとめ記事を書いておきます。今年は記事が少ないので楽ですねえ。去年の総括記事はこちらです。
ngskshsh.hatenablog.com
 今年は記事が少なすぎるので特にジャンル分けなどはせずにそのまま紹介します。
 今年最初の記事はこちらです。
ngskshsh.hatenablog.com
放送大学に入って最初の学期を終えた感想記事です。思ったより論文が読めなくて正直落胆しましたが、最近は合法とは言えない形のサイトを利用して論文を読むようになりその点は解消されました。放送大学を辞めるべきか否かもわりと検討していますが、某借金の支払いをもう少し先延ばしにしたいため入ったままにしておきます。
 次の記事はこれです。
ngskshsh.hatenablog.com
いうべきことはたぶん記事で尽きているので特にコメントはありません。それはそれとして、最近本を読んだ感想をブログに乗せずブクログに垂れ流すようになってしまい、今まではブログに書いていたであろう内容が別サイトに流れてしまっていますね。
 (この記事は別として)最後の記事はこちらです。
ngskshsh.hatenablog.com
文句が多めですが、ある程度建設的な文句も言えていると思います。改めて言いますが放送大学の物理系授業のカリキュラムは事実上崩壊しています。ちなみに次の学期の感想記事もとっくに書き終わっているのですが、放送大学系の記事が続くと放送大学にドハマりしているように感じられそうで私の実態とかけ離れるため寝かせたままです。この記事を挟んだので次の記事に感想記事をぶっ放してもいいかもしれません。

おわりに

 さて今年は例年にも勝り簡潔な内容となってしまいました。実際ブログにもTwitterにもあまり出没しませんでした。時間的余裕がなかったわけでもないのですが、わりと精神的にしんどいことが多くて全然自分を出すことができませんでした。来年はコミュニケーションをもっと増やしていきたいと思います。がんばる。

放送大学授業の感想(2020年度2学期)

 おはようございます。支援機構です。放送大学の授業の感想を書いておきます。授業以外のことに関しては過去の記事↓をご覧ください。
ngskshsh.hatenablog.com
また、入学したきっかけ云々も過去の記事↓をご覧ください。
ngskshsh.hatenablog.com
 本記事では授業と印刷教材(テキスト)の感想を書きますが、授業の感想を書くときには印刷教材との関連性を考えるのに対し、テキストの感想を書く際にはあくまで授業とは独立したテキストとして書きたいと思います。これは、印刷されて市販される教材は授業や解説などとは独立してそれ単体で勉強して勉強可能なようになっていなければならないという支援機構の強い思想によるものですので、本ブログの読者の方は我慢してください。

授業の感想

 授業・印刷教材・試験の総合的な感想です。あくまで個人の意見です。

量子化学('19)

 前期量子論から入って分子軌道と分光学の入門的内容を取り扱う、量子化学としてはなかなか駆け足の授業です。この授業も2コマくらいに分けたほうがいいんじゃないかなという内容の詰め方ですが、物理の科目ほどめちゃくちゃではありません。素朴な波動とのアナロジーを利用した前期量子論的な概念から導入される量子力学の説明はかなり丁寧でわかりやすく*1、後半の軌道や分光の説明をしている部分も授業の説明は丁寧だったと思います(にしてもテキストは相当詰め込んでるなあという感じですが)。
 単位認定試験もテキストの文面だけみて各文の正誤を判定するだけでは解くことができないものになっており、ある程度ちゃんと内容を勉強せざるを得なくなっていて授業としてはいいと思います。

場と時間空間の物理('20)

 Twitterでさんざん文句を言いましたが、正直褒めにくい授業です。分厚くもないテキストで15回の授業に非常に多くの内容が詰め込まれていて、はっきり言って無理があります。断言しておきますが、ハイレベルな授業だから内容が多いのでもなく、授業が上手だから多くの内容を取り扱えているわけでもなく、ただただ無理な内容を無理な時間に詰め込んでいるだけです。物理以外の内容に関して下手なことは言い難いですが、私は大学で物理学を専攻して一応は学位を得ており、この点に関してはそれなりに確信をもってそうだと言えると思います。Twitterでは放送大学の物理の授業はレベルが高いという意見を見かけますが、私の見解では無理に高度な内容を無理なスピードで詰め込んだ授業が一応存在しているというだけであって学生が(Twitterにいる優秀な人や私のような既修者を除いて)それについていけているわけでもなく、内実が伴っていないように感じます。
 本書で取り扱われている内容はおよそ電磁気学と相対論であり、授業の内容に誤りや不備があるわけではないと思います。なのにどうして問題があるかというと、本来上記の内容を十分に教えるには(かなり上位の大学であったとしても)2~4コマ程度は90分の授業をする必要があるからです。そんなボリュームを45分15回の授業に押し込んでいるために、本来電磁気学の学習を行うのに必要不可欠な計算練習や例や演習問題などが極端に少なくなっています。私はすでに電磁気学と相対論の一部(特殊相対論)を勉強したことがあるのでこのような授業でもある程度理解することができますが、かなり優秀な初学者でもこの授業で内容を十分に理解することはほぼ不可能だと思います。この授業を理解できなかった放送大学の学生同志各位は自分のせいじゃないのでまったく気にしなくてよいです。
 以上のような問題点がある授業であるにも関わらず、放送大学の授業として成り立つためには一定数の人数が単位を取得する試験を行わなければなりません。そこでどうなるかというと、通信指導と期末試験の問題の半分以上が計算するでもなく考察するでもなく歴史的な内容や法則を日本語で説明した意味などの選択問題になるわけです。そういう問題があってはいけないとは思いませんが、それだけで単位が取得できるほどの分量が出ているのは物理の試験として致命的だと思います。あくまで教養学部の授業なのでこれでOKだということであればわからなくもないですが、もしこれが物理学の授業だということで物理の単位として認められるのであれば、私を含めた大学で物理を専攻してきた人たちが必死に勉強して取得してきた電磁気学や相対論の単位は一体何だったのでしょうか。そういう悲しい気分になるような問題です。素直に内容を絞って(せめて電磁気学と相対論を分けて)もうちょっときちんと問題を作ったほうが物理の授業としてはまっとうなものになるんじゃないでしょうか。
 文句ばかり言うのも申し訳ないので良かった点を書いておくと、上記のような問題を少しでも回避するためのトピックの取捨選択は非常に巧妙なものになっていて、理屈だけいえば電磁気学から入って相対論まで勉強する場合の最短ルートに近い授業になっていると思います。

漢文の読み方('19)

 この学期に履修した科目で一番面白かった科目です。いわゆる漢文を訓読法で読むのではなく文法的に読んでいくタイプの授業で、テキストを見ながらひたすら講師の語りを聞き続けるタイプの大変な授業です。通常の訓読法からの接続も工夫されていて取り組みやすいです。また、テキストが非常に体系的で細かいことまで書いてあるので、それ単体でしかるべきリファレンスとして十分な内容を備えていると思います。後半の購読パートも単に文法的な説明にとどまらず思想や歴史や人物背景などの説明に及んでいて勉強になりました。
 また、単位認定試験もかなり気合が入っていて正直私にとっては難しかったです。未知の長文を読まされて、その文法的な構造や解釈、内容などを回答しないといけないのですが、文章が本当に未知なのでけっこう苦労しました。ほかの科目もこれくらい気合を入れてほしいですね(卒業率がもっと残酷なことになりそうですが)。

テキストの感想

 一応最後にテキストの感想を書いておきます。授業とは切り離したテキスト単体の感想ですのでご注意ください。放送大学生ではない人で、テキスト(※市販されてます)のみ購入して勉強したい人には参考になるかもしれません。

量子化学('19)

 前期量子論の最初の入門から入って、分子軌道を導入して結合・反応の理論を勉強し、最後に量子論的な分光学をかなり高度なところまで取り扱う以外に高度なテキストです。ちょっとずつ高度な例を取り扱いながらどんどん内容を深めていくような形式になっていて、ある程度微積分や電磁気学ができる学生であればなんとか単独で読んでいけると思います。特に分光学の部分は電磁波の量子論的な取り扱い(いわゆる半古典論)や対称性の取り扱いなどにも触れられていて、かなりレベルの高いテキストになっていると感じました。
 この本のちょっと読みにくい点を挙げるとすれば、序盤の導入部分の丁寧さと後半に様々な高度なトピックを導入していく部分の行間の広さにかなりギャップがあることです。一冊でそこまで行くのはちょっと無理があるんじゃないかなと思いました。

場と時間空間の物理('20)

 真空の電磁気学から始めて一般相対論まで説明した非常に密度の高いテキストです。通常のA5サイズで20mmもないテキストに上記内容が記載されているため、授業と同様に具体例の計算や練習問題などがほとんど存在せず、単独で読んで勉強するには困難なテキストになっています。式変形がわりと丁寧だったり得られた式の解釈が日本語で丁寧に書いてあったり初学者に易しくしようとした形跡はあるのですが、初学者は素直に電磁気学と相対論のテキストをそれぞれ購入して普通に勉強するのがよいと思います。
 しかしながら本テキストには下記に示すような優れた点も存在するので、その点をわかったうえですでにある程度学習が進んだ人が持っておくのは悪くないのかなとも思います。第一に、本書は真空の電磁気学から始めて一般相対論に至るまでの広範な内容を一貫してかなりスムーズな接続で説明しています。こうした書籍の例は他にもあると思いますが、私が思い浮かぶランダウの『場の古典論』などと比べると本書はずいぶん読みやすく、電磁気学と相対論をまとめて学ぶテキストの一冊として選択肢に入ると思います。
 第二に、この本はやたら物質中の(静)電磁気学に詳しいことです。8,9章で誘電体と磁性体の電磁気学を扱っており、この部分はなんでこんなにここだけ詳しいのか不思議なくらい詳細な内容が扱われています。たぶん岸根先生の趣味なのだと思いますが、ここは物性をやる人が誘電と磁性のイントロを勉強するにはいい感じだと思います*2

漢文の読み方('19)

 漢文をあくまで古典中国語であると捉えてその文法を説明した文法書に原点購読を加えたような体裁の本です。高校漢文でやるような訓読法を文法的な構造(統語構造)を読み解くために利用していて、通常の漢文学習からの接続もかなりなめらかになるようになっています。前半の文法パートはいかにも文法書という感じの網羅的かつ構造的な内容になっていて、一発で読んで頭に入るタイプの本ではないですがリファレンスとしては利用しやすい形態です。ここまで体系的にやるのであれば目次をもう一段下の項目まで示してほしかったです。最初の二章は特に言語学的な説明が多く、そうした説明が苦手な人はしり込みするかもしれませんが、三章からはかなり具体的な文法説明に入るので大丈夫だと思います。後半の購読パートは単に文法的な説明があるわけではなく時代背景や思想を紹介したり注釈文も紹介するなど、扱っている文章は短いですがかなり濃厚な勉強ができます。
 強いて文句を挙げるとすれば、ページ数節約のためか例文・書き下し文・日本語訳が詰めて記載されていて読みにくい点や、後半の購読パートの文法的説明が前半とあまりリンクしていない点などがあると思います。

*1:私自身は前期量子論は嫌いで判然としないなあと感じるのですが、あまりそういう文句ばかりいうのは控えておきます。

*2:とはいえそういう用途であっても中山正敏著『物質の電磁気学』(岩波書店)の方がおすすめです

『記号論理入門』(日本評論社)を読んだ

 こんばんは。支援機構です。いろいろあって記号論理のテキストを一冊読んだので感想の記事を書きました。

読んだきっかけ

 いわゆる記号論理学のテキストを読もうと思ったきっかけは、計算機科学の分野での論理や計算理論などの勉強の第一歩として読もうと思ったことです。計算機科学あるいは情報の分野に関心があっていろいろ勉強したいとは思っているのですが、その一つとしてプログラミング言語論とか計算理論と呼ばれるようなかなり数学チックな分野があります。その分野の専門書をいきなり読むのはつらそうだったし、そもそも以前から本書を(なぜか)所持していたので、数学側から侵入していくための第一歩として読んでいくことにしました。

記号論理入門 新装版 (日評数学選書)

記号論理入門 新装版 (日評数学選書)

前原昭二著『記号論理学入門(新装版)』(日本評論社、2005)

本文の感想

 本書を読んだ率直な感想ですが、入門書に見せかけた中級者向けのテキストなのではないかと感じました。最初の2章まででいわゆる命題論理と述語論理と呼ばれる体系の導入が完了していて、そこまでは日本語での概念説明が多く非常にゆったりした読みやすい入門書に思えます。しかし、3章以後の内容が非常にややこしく込み入った(ように感じる)内容を扱っており、しかも説明が数学書っぽく定義や定理のステートメントを述べるでもなくひたすら日本語で説明しています。おそらく初心者向けにしようという配慮によってこのような構成になったのだと思うのですが、かえって内容が読み取りにくいものになっている気がします。個々の内容に問題があるようには思われないのに、前半と後半の難易度の差や、本書で説明している数学的内容の高度さと数学書としての体裁の差が、妙にミスマッチな本にしてしまっていると感じました。
 とはいえ本書は非常に丁寧で読者への配慮が行き届いた本です。様々な概念や定義についての説明がくどいくらいに丁寧で、誤解が出来る限り生じないようにしっかり説明されている本だと感じます。演習問題に全て解答が与えられているのも取り組みやすくて助かります。

これから読む人へ

 正直なところ、この本を初心者に勧めていいのかわかりません。初心者が読むのであれば2章まで読んで論理記号を使えるようになったうえで他のテキストを読み、改めて本書に戻ってきてクリティカルな内容や注意を要する内容を勉強するのがよいのではないと思います。どちらかというと、ある程度勉強したことがある人が注意を要する事項の理解の確認に読むのがよいのではないかなと感じました。初心者の私の意見なので的外れなのかもしれませんが。

放送大学の授業を1学期受けた感想

 こんばんは、支援機構です。放送大学に入学し、各種サービスを享受しながら1学期の間授業を視聴したり試験を受けたりと学生生活を過ごしましたので、その雑感というか感想というか思うところを書く記事を投稿しておきます。具体的な授業やテキストの感想などは個別に投稿する予定なので、今回はそれ以外の情報に関して書くことにします。

学生としての身分

 私が放送大学に入学した大きな理由の一つが学術論文を読む資格を入手することだったのですが、(物理の論文を読むということに関していうと)この点に関しては正直微妙という感じもします。APSが読めないので大半の論文を読むことができません。さすがに自然と環境コースのごく一部の物理系の学生のためだけにPR系列を購読してくれとも言いにくいですしね。大学の規模と学生の割合からして仕方ないでしょう。悲しいね。おそらくかなりの専門分野でこの手の論文読めない問題が生じていると考えられるため、大学卒業後に論文を読む環境を手に入れるために放送大学に入学するとかなり期待外れとなることは否めないでしょう。
 上記の特殊な期待は別として、基本的に大学生が利用できるサービスをほぼ全て享受できるのは大きなメリットでしょう。私は未だに学生証すら発行してもらっていないのであまり利用できていませんが、日本学生支援機構奨学金をごにょごにょしているのでその意味では非常に助かっています*1
 個人的に気に入ってるのは図書館のアカウントで様々な電子ブックを利用できることで、まああまりアクセスが集中するのも良くないから具体的なことは何も言いませんが、非常に役に立つ内容だと思います。下手するとこれだけで授業料の元を取ってるかもしれない。

授業を受ける環境

 放送大学において授業を受ける環境は非常に整っています。この点に関しては本当に手放しで褒めることが出来ると思います。基本的な授業は全て映像の番組もしくはラジオの形態になっており、インターネットを通じて自由に受けることができます。BS放送やラジオでも受けることが出来るそうですがそっちに関しては未確認です(わざわざそっちで受ける人いるんですかね)。このコロナ禍の時代にはあらゆる大学でそういう形態が普通になってもいいとさえ思うのですが、まあそういう環境を整えるインフラ整備ってめちゃくちゃコストがかかりそうだし難しいんでしょうね。

授業の感想

 個別の授業の感想は(たぶん)個別に記事を書くのでそっちを見てください。自分が受けた授業以外にもいろいろと試験問題をみて感じた感想なのですが、一般に授業の内容と試験のレベルの乖離があまりにも著しいと思います。叩かれることを承知で申し上げますが、このレベルの単位認定試験で単位を得て大学を卒業できるのは、真面目に勉強している他の大学の学生への冒涜であるとすら感じます*2。まあ大学では授業はクソ難しい割に試験は簡単というのはしばしばあることですが、それでもいくらなんでも限度というものがあるでしょう。選択肢を選ぶだけで2単位が得られていいんですかね。
 叩くばかりだけではアレなので評価すべき点も書いておきます。授業そのもののクオリティは基本的に非常に高いです。多くの学生に見られることを前提にして、内容の編集や原稿の推敲なども含め、一つの授業に対して通常の大学の授業の数倍以上の労力をかけていることは明らかです。テキストに関しては私が受けた科目にしかわからないですが、こちらも市販のテキストに劣らない程度の十分な内容があると思います*3。このレベルの授業が受けられることは非常にまれなことなので、毎学期1コマだけ履修しておいて好きな授業を見まくるというような利用の仕方もアリなのではないかとすら感じます。テキストは市販もしてますしね。試験の内容や単位認定のユルさには文句がありますが、授業の具体的な内容やテキストのクオリティに関しては一級だと断言していいのではないでしょうか。

最後に

 褒めるだけでは記事になりませんし、かなりいろいろと文句は言いましたが、基本的に放送大学は払った授業料以上の効用が得られる非常に素晴らしい教育機関であると思います。「放送大学卒」の肩書が意味のあるものかどうかは知りませんが、少なくとも何らかのことを学びたいと思っている人にとっては非常に良い環境なのではないでしょうか。学生としての身分で得られるものだけでも相当なものですので、みなさんぜひとも入ってみてはどうでしょうか。
 ここまで読んでいただいてありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。じゃあね。

*1:私の給料が十分上がってくるまで止めておきたいだけで、一生払わないつもりではないです。再来年くらいの給料になったら払い始めるので許してください。

*2:比較対象である私の母校はわりと単位が厳しいほうだったとは思いますが、それにしてもユルすぎる。特に理系科目が信じられないくらい簡単で、本当にこれで大卒を名乗っていいのか私にはわからない。あくまで教養学部ということなので問題なしと言えなくもないと思うのだけれど。

*3:とはいえ理系科目は詰め込み過ぎでクソテキストだと思います。

2020年の総括

はじめに

 もうすぐあけましておめでとうございます。支援機構です。いつの間にか毎年の年末恒例となっているような気がする一年のまとめの記事を書いておきます。去年の総括記事はこれ(→2019年の総括 - 自分支援機構)です。
 去年は記事が少なすぎてジャンル分けすら必要なかったのですが、今年は一応ジャンル分けだけはしておきます。

アカデミックなもの(本の感想など)

 今年はこの分野が多かったです。
ngskshsh.hatenablog.com
 たぶん今年書いた中で二番目に気合が入っている記事です。大まじめに勉強をしている理論専攻の人などからするとカスのようなリストですが、物性物理の実験でかろうじて卒業しようとしている人にとっては多少は有益なリストであると信じています。あくまでミニマムに近いものであることはご了承ください。
ngskshsh.hatenablog.com
 なんで読んだのか今となってはよく覚えてないけど何とはなしにサクッと読みました。内容は充実していますが明らかに物理の知識がある人を対象にした本であり、電気・電子系の人が一冊目に読むには過酷なのではないかなと感じました。
ngskshsh.hatenablog.com
ngskshsh.hatenablog.com
 いい年したおっさんが急に漢籍を読み始めるというよくある目覚めです。そばを打ち始めるようなものですね。よくわからんスピリチュアルとかパターナリズム(要するに儒教)とか仏教とかそういうのには全く興味がなくて、一応語学的な関心に基づく勉強であるということだけは弁明しておきます。はい。
ngskshsh.hatenablog.com
 今年一番気合を入れた記事です。それでも未完成ですが、部分的に役に立つとは思っています。2021年中には完成するといいですね(無責任)。

観光など

 今年の12月になって急に観光の記事を作るようになりました。率直に言うと就職して時間・経済的余裕ができたからです。
ngskshsh.hatenablog.com
ngskshsh.hatenablog.com
 どちらもたいして見るべきものがある記事ではないですが、まあ検索ワードで引っかかった人が見て多少の参考にはなるでしょう。PANDA EXPRESSは本当においしかったです(近所にあればなあ)。

資格

 1記事しかないものに分類を作るのはどうかと思いますが一応。
ngskshsh.hatenablog.com
 普通自動車(AT)の免許を取得しました。取得した当初は、自動車などという人間がただ移動するというためだけに有限の資源である化石燃料を浪費する殺人質量兵器には一生乗るまいと考えていたのですが、田舎に勤務するにあたって周囲の人たちの自動車への向き合い方を目の当たりにして多少は態度が軟化してきています。いずれ買うかもしれませんね。朱に交われば赤くなるということでしょうか。

その他雑記など

 ちょくちょく書きました。
ngskshsh.hatenablog.com
 去年の総括記事です。去年は記事そのものが少なかったこともありシンプルな内容です。
ngskshsh.hatenablog.com
 定額給付金をもらったので3dプリンター・Raspberry Pi4・食洗器・書籍に浪費したときの記念記事です。ぶっちゃけ食洗器しか使ってないです。
ngskshsh.hatenablog.com
 ブログの記事に階層を導入した時のメモ記事です。非常に便利な機能なので活用しております。スクリプトの作成者のWorldWorldWorld様(→小さな星がほらひとつ)に改めて感謝申し上げます。
ngskshsh.hatenablog.com
 放送大学に入学をキメたときの記事です。勉強をするという環境に関して何の文句もありませんが、物理系の論文がほとんど読めないことが発覚したので退学を考えています。たぶんAPS系列は全滅です。PRLとPRBだけでもいいので読めるとよかったのですが。

おわりに

 2020年は、大学(院)を卒業して就職するという個人的な人生の転機であったと同時に新型コロナウイルスの流行に伴い社会も大きな変化を迎えた年となりました。周囲の環境があまりに変わったものの、時間と金銭の余裕が非常に大きくなったために色々なことが行えた年でもありました。来年はこの余裕を自らの成長のためのリソースとして使用できるようにしたいと思います。

思い至って名古屋を若干ぶらついた(愛知県名古屋市伏見~栄)

 こんばんは、支援機構です。名古屋で若干遊んできたのですが、せっかくなので記事にしておきます。まあほぼ備忘録ですね。

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