こんばんは、支援機構です。放送大学に入学し、各種サービスを享受しながら1学期の間授業を視聴したり試験を受けたりと学生生活を過ごしましたので、その雑感というか感想というか思うところを書く記事を投稿しておきます。具体的な授業やテキストの感想などは個別に投稿する予定なので、今回はそれ以外の情報に関して書くことにします。
学生としての身分
私が放送大学に入学した大きな理由の一つが学術論文を読む資格を入手することだったのですが、(物理の論文を読むということに関していうと)この点に関しては正直微妙という感じもします。APSが読めないので大半の論文を読むことができません。さすがに自然と環境コースのごく一部の物理系の学生のためだけにPR系列を購読してくれとも言いにくいですしね。大学の規模と学生の割合からして仕方ないでしょう。悲しいね。おそらくかなりの専門分野でこの手の論文読めない問題が生じていると考えられるため、大学卒業後に論文を読む環境を手に入れるために放送大学に入学するとかなり期待外れとなることは否めないでしょう。
上記の特殊な期待は別として、基本的に大学生が利用できるサービスをほぼ全て享受できるのは大きなメリットでしょう。私は未だに学生証すら発行してもらっていないのであまり利用できていませんが、日本学生支援機構の奨学金をごにょごにょしているのでその意味では非常に助かっています*1。
個人的に気に入ってるのは図書館のアカウントで様々な電子ブックを利用できることで、まああまりアクセスが集中するのも良くないから具体的なことは何も言いませんが、非常に役に立つ内容だと思います。下手するとこれだけで授業料の元を取ってるかもしれない。
授業を受ける環境
放送大学において授業を受ける環境は非常に整っています。この点に関しては本当に手放しで褒めることが出来ると思います。基本的な授業は全て映像の番組もしくはラジオの形態になっており、インターネットを通じて自由に受けることができます。BS放送やラジオでも受けることが出来るそうですがそっちに関しては未確認です(わざわざそっちで受ける人いるんですかね)。このコロナ禍の時代にはあらゆる大学でそういう形態が普通になってもいいとさえ思うのですが、まあそういう環境を整えるインフラ整備ってめちゃくちゃコストがかかりそうだし難しいんでしょうね。
授業の感想
個別の授業の感想は(たぶん)個別に記事を書くのでそっちを見てください。自分が受けた授業以外にもいろいろと試験問題をみて感じた感想なのですが、一般に授業の内容と試験のレベルの乖離があまりにも著しいと思います。叩かれることを承知で申し上げますが、このレベルの単位認定試験で単位を得て大学を卒業できるのは、真面目に勉強している他の大学の学生への冒涜であるとすら感じます*2。まあ大学では授業はクソ難しい割に試験は簡単というのはしばしばあることですが、それでもいくらなんでも限度というものがあるでしょう。選択肢を選ぶだけで2単位が得られていいんですかね。
叩くばかりだけではアレなので評価すべき点も書いておきます。授業そのもののクオリティは基本的に非常に高いです。多くの学生に見られることを前提にして、内容の編集や原稿の推敲なども含め、一つの授業に対して通常の大学の授業の数倍以上の労力をかけていることは明らかです。テキストに関しては私が受けた科目にしかわからないですが、こちらも市販のテキストに劣らない程度の十分な内容があると思います*3。このレベルの授業が受けられることは非常にまれなことなので、毎学期1コマだけ履修しておいて好きな授業を見まくるというような利用の仕方もアリなのではないかとすら感じます。テキストは市販もしてますしね。試験の内容や単位認定のユルさには文句がありますが、授業の具体的な内容やテキストのクオリティに関しては一級だと断言していいのではないでしょうか。