自分支援機構

10年後には黒歴史

『ブックレット英語史概論』(開拓社)を読んだ

 こんばんは。支援機構です。ブクログに書いた感想を再掲してブログの記事を増やしておきます。どちらにも固有のメリットがあって片方だけにはできないんですよね。とりあえず、NDCの分類で検索できるブクログと時期的な累積がわかりやすいブログの重複は気にしないことにしておきます。
 さて今回読んだのは下記の本です。

西原哲雄著『ブックレット英語史概説』(開拓社、2021)
 四六判、実内容およそ70ページの分量に古英語から現代英語に至るまでの英語史の概略を、歴史や文化の変遷および文法や音声の変化などの観点からまとめた非常にコンパクトな本です。価格も1200円なので気軽に買いやすいですね。参考文献のみならず私は英語史の体系的な知識を持たないので推測になりますが、歴史や文化に関する記述は包括的かつ簡潔で大筋を把握しやすく、文法や音声に関しては有力な説から数を絞った例を説明することで理論の雰囲気を示しています。
 前述ように読みやすさとコンパクトさが売りの本書ですが、理論的な説明において記号や表記の説明が手薄で分かりにくい部分があったり、一文がやたら長くて母語話者の私でも意味が取れないような文がいくつかあったり、もうちょっと校正か編集が頑張ってくれよと感じる部分もありました。正誤表なり改定なりでその辺が多少なり改善されればよいのになあと思うばかりです。