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10年後には黒歴史

感想:夏ノ鎖(CLOCKUP)

 CLOCKUPから去年の夏に発売された「夏ノ鎖」をプレイしたのでちょっとした感想を書いておきます。女子高生を拉致監禁して乱暴の限りを尽くすというアダルトゲームの感想記事なので、最近のディープラーニングやら電験やらの記事でこのブログを見始めたという方は閲覧にご注意ください*1。あとネタバレにもあまり配慮しないので未プレイの方もご注意ください。

このゲームについて

 「夏ノ鎖」はCLOCKUP*2というメーカーから去年の4月に発売されたエロゲで、「女子校生を監禁してひたすらレイプする」というあまりにも率直でパワーのあるコンセプトが色々と話題を呼びました。私は発売当初に一度プレイし終えていたのですが、最近どうも心の中の嗜虐心がビルドアップして自己主張してくるものですからここ数日再プレイに勤しんでおりました。

シナリオの概要

 主人公の尾久野晋二くんは、思春期の自己肯定感や鬱屈をめちゃくちゃに溜め込んだ浮き沈みの激しい少年*3で、自己肯定感をこじらせた晋二くんはある「計画」を実行しようとします。その「計画」というのがつまりヒロイン(?)であるところの白井美月を監禁して陵辱・支配しようというものです。晋二くんは「誰でもよかった」「都合が良いから白井美月を選んだ」というようなことを何度も言い訳がましく主張しますが、実際はほとんど私怨のような形で犯行に及んでいます。シナリオ内では白井美月に対して一方的に感情を抱くに至った理由がいくつか散りばめられており、「おめえ完全に美月しか狙ってねえじゃねえか」とツッコミたくなります。
 やや余談ですが、犯行に用いた地下室や監禁調教に便利なグッズ類は、「祖父が金持ちかつ多趣味な人間だった」「祖父が仲間を巻き込んで家(の地下)を改造していた」という形で手に入ります。あまり不自然ではない形で環境を与えようという単なる設定なのだと思いますが、どんな人であれ孫には激甘になってしまうということなのかなとも感じました。また、監禁の実行にあたって晋二くんは「綿密な計画(笑)」を用意して実行に移すわけですが、その計画というのもかなりガバガバかつ場当たり的で、成功はほぼ運のみによるものでした。まあ成功しないとエロゲにならんからな。
 それはともかくシナリオですが、自己評価を見失って調子に乗った少年が女子高生の誘拐・監禁に成功した晋二くんは、美月を完全に支配するために色々と画策します。美月ちゃんはこっちはこっちで現実ではありえないくらい芯の強い女性で、彼女の心をちゃんと折って支配することができるかどうかでルートが分岐します。細かいことはエンディングについて触れる時に触れますが、トゥルーエンド(?)以外のルートで救われるルートは一つもなく、他人の人生をめちゃくちゃにするとどういう報いが返ってくるのか考えざるを得ない作品でした。

各種プレイ

 あまり言うとネタバレが過ぎるので適度に触れておきます。一人の人間を完全に監禁するわけですから、食事排泄その他生理現象を完全に掌握して支配できることになります。当然、一部のプレイの描写はかなり汚くなりますので、そういったものに興奮しきれない人はプレイを控えたほうがよいかもしれません*4。また、言うことを聞かない場合には暴力を振るうことになるので、ソフトなリョナ描写も一応あります。
 私は汚物系が一通りイケるので全体的に楽しむことができました。美月ちゃんはやや毛深いタイプの女の子なので、監禁してかなり時間がたったために腋毛が生えてくるのとかは最高でした。強いて言えば、せっかく排便を管理しているのだから、もう一回くらいうんちしてくれてもよかったんじゃないかと思いました*5

エンディング

 エンディングはいくつかありますが、いずれも後味が悪くていかにも陵辱ゲーという感じでした。
 美月の心を折ることができないルートでは、晋二はそのまま逮捕されてしまいます。出所後に更正してしまった晋二くんは自分がやらかしたことの大きさを理解してしまい、罪悪感を抱えてその後の人生を生きることになります。当然の報いといえばそれまでなのですが、ある意味一番救われるルートでもありました。
 美月をうまく服従させられたルートは2つあるのですが、どちらも一応はハッピーエンドのような形*6で終わるもののその後の人生はあまり明るくなさそうです。半ば共依存のような形で服従に成功するルートでは美月の命(あるいは健康)が危ないのではないかということが示唆されていますし、増長しまくっている方のルートでは新しい女を誘拐しようとしていますが二度も同じ事が成功するとは考えがたいです。
 途中で監禁に"失敗"するルートでは主人公の脆さがより浮き彫りになってきます。監禁陵辱する勇気はあるくせに、それ以上酷いことをして平然としていられるメンタルはなかったわけでしょう。
 最後に、トゥルーエンド(?)ですが、これは全ルートクリア後に最初からプレイすると見られるエンディングで、主人公が犯行を踏みとどまってしまうというルートです。人生ってまあこんなもんだなあという寂寥感でアンニュイになります。

まとめ

 「夏ノ鎖」は陵辱ゲーとしてのクオリティと、少年の鬱屈してやり場のない不満や根拠のない自己肯定感・万能感を表現したシナリオゲーとしての要素を併せ持った素晴らしいゲームでした。コンセプトがコンセプトなので万人受けするゲームではないと思いますが、単なる陵辱抜きゲー以上のものがあると思ったので、この記事を読んだ未プレイの方は購入してみてはどうでしょうか。
(ここでアフィリエイトのリンクなんぞを貼るといい感じにクリックを稼げそうな気がしたのですが、はてなブログの規約を熟読してみたら「成人向け」の広告は載せられないようなので断念。*7

*1:いつの間にかこのブログにも何人か読者の登録を頂いております。本当にありがとうございます。

*2:euphoriaとかフラテルニテで有名なメーカーです。私はそういったシリアスなゲームよりむしろ普段のバカ抜きゲー類の方が好きなんですが。

*3:「青年」とすべきか悩みましたが、一応少年にしておきます。

*4:一応、そういった汚物描写をオフにするオプション設定もあります

*5:これでも値段に対して随分ボリュームのある作品だと思うので、これ以上を望むのは望みすぎかもしれません。

*6:あくまで主人公の視点で、です。

*7:注意事項の「過度に性的な描写や残酷な表現、暴力的な表現、差別的な表現は控えてください」に関しては、あまり直接的な表現を連発しないことで一応はクリアしたつもりなのだけれど、大丈夫なのか少しだけ不安です。