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10年後には黒歴史

水に濡れた本が少しだけリカバリーできるかもしれない方法

 タイトル通りの記事です。変なサービスへのアフィリエイトとかは張ってないのでご安心ください(?)。
 本が水に濡れてごわごわになってしまって読みにくい、ということはたまにあると思います。インターネットをいろいろ検索すると、乾く前の対処は見つかっても乾いてからの処置について触れる情報は必ずしも多くないです。今回、ひどいくらい力業ではありますが、乾いてごわごわのバリバリになってから少しだけリカバリーする方法を考えて実行してみたのでネットの大海に情報を投入しておきます。
 諸注意です。まず、あなたの貴重な本にこの方法を適応してしまってダメになっても責任は取りません。取れません。また、本記事は読みにくい本が少しだけ読みやすくなる(かもしれない)という意味でのリカバリーについて言及しています。劇的な回復ではありません。そして、一度濡れた本は多かれ少なかれ劣化が早くなると思いますが、そういった劣化や摩耗を防ぐための方法ではないことをご確認ください。
 まあやることは単純です。水に濡れて紙が曲がった状態で乾くからその状態で固まるのだから、再び水にぬらして今度は完全に平らにする圧力をかけて乾かせばよいのです。今回実験したのは、うっかり烏龍茶をこぼしてしまった『新米魔王の契約者』4巻です。
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写真ではわかりにくいのですが、かなり曲がった状態で固まってしまい、快適に読むことが困難です。なんとかしたい。
 そこで、まあ安いライトノベルでもあるし失敗したらもう一冊買えばいいやという気分でえいやっと曲がっている部分を水に漬けました。
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これを、ホームセンターのアングル系の部品が置いてある部分にあった金具で挟み、クランプでかなり強い圧力をかけました。水がしみだしてくるぶんはティッシュでふき取りました。
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この部分は、丈夫な平板と強固に挟める何かのセットなら何でもよいと思います。このような金具を使うと丸い跡が残ってしまいますし、アングルよりは強度を欠きます。丈夫で分厚い鉄板と万力とかを使うのがベストかもしれません。
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この状態で、たまにクランプを外してはくっついたページをかるく剥がすのを半日に一回くらい行い(変な形で固まるのを防ぎたかった)、3日くらいかけて完全に乾燥させました。
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そうして乾燥し終わったのはこちら。うん。正直写真ではわからないですよね。とりあえず、水に濡れた形跡は隠しきれないけれども、読むときの違和感はかなり少なくなりました。一応記事の表題にあるような、「少しだけリカバリー」くらいの結果はあったと思っています。評価は読者にお任せするとして、とにかく今回はこれくらいで。