こんばんは、支援機構です。単独の記事にするほどでもないけれど、読んだというメモはちゃんと残しておこうと思った本の感想をいくつかまとめて一つの記事にしたものです。今回は新書を4冊ほど紹介しようと思います。いたずらに記事数を増やしても読みにくいだろうし、個々の感想文は簡潔にするつもりだから書く上でのハードルも下がるし、一石二鳥というわけですね(両方とも私の都合だけど)。
- 『線路を楽しむ鉄道学』
- 『砂糖の世界史』
- 『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』
- 『はじめてのラテン語』
今尾恵介『線路を楽しむ鉄道学』(講談社現代新書)
私、支援機構は自他ともに認めるオタクではあるのですが、興味の対象は主にアニメやゲームやコミックなどに向けられているのであって、鉄道や電車というものには正直全く興味がありませんでした。わりと興味を持てる分野が広いことには自覚がある人間なので、もしかしたら鉄道関係も少し知ってみたらハマるかもしれないなあと思って、ふと本屋で目についた本書を手にとってみたわけです。前置きが長くなりました。この本は「線路」というものに焦点を合わせて、様々な知識や雑学を読者に紹介することで鉄道というものの面白さ・奥の深さを教えてくれる非常に面白い本です。私にとっては特に2章が興味深くて、重量のある列車が地形的な条件から必要になってくる坂やカーブをどのように通過しているのかを様々な事例をもとに紹介してくれます。
雑多な知識をこれでもかというくらい詰め込んだ本なので正直情報量に溺れそうになりましたが、別に格式張った真面目な教科書というわけでもないし、各章もある程度独立していて好きに読むこともできます。鉄道に興味のある人は読んでみてはどうでしょうか。私個人としては、次は列車・電車の車体そのものに使われている技術についての概説書なんかを読みたいなあと思いました。
川北稔『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書)
- 作者:川北 稔
- 発売日: 1996/07/22
- メディア: 新書
廣野由美子著『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』(中公新書)
批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)
- 作者:廣野 由美子
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 新書