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10年後には黒歴史

感想:大迷宮&大迷惑(ライアーソフト)

 少し前(Twitterをチェックしたら17日前)に、ライアーソフトの「大迷宮&大迷惑」をプレイし終えたので、短い感想記事を書こうと思う。

 

 希さんの書いたシナリオをプレイするのがはじめてだったもんだから最初やっぱり文体に戸惑ったけど、慣れるにつれ魅力的というか中毒的に感じてどんどんプレイできた。残念ながら文学にはめっぽう疎いのでアレがどういう文体なのか自分の言葉で表現することはできないけど、ニコニコ大百科には「泉鏡花を彷彿とさせる雅文体」と書いてあった。

 

 ヒロインは全員良くも悪くも「めんどくさい女」というやつで、かなり癖のある女性ばかりだった。ニコライトはちょくちょく見える弱い部分がかわいかったし、ハクメイ丸はなつきすぎた犬みたいな感じでいっつもデレデレだしドMでえっちだった。黒塚はあまり好きにはなれなかったけど、こういうキャラもいてこそのダンジョンものかなとは思った。

 

 このゲーム、往年の(?)TRPGとかゲームブックとかそういう作品のネタがどうもふんだんに使われているようなんだけど、ちょっと世代ではないのでよくわからなかった。魔的詩神の「十四送り」なんかはかろうじてわかった(知らない方は「14へ行け」でググると出てくると思う)けど、これ以外にも多分ネタが散りばめられていて、こういうのがわかったらもっと楽しかったのかなと思った。そういった元ネタに詳しい人によるレビューもきっとあると思うので、読んで補完したい。誰か書いてくれないかなー

 

 コンセプトが明確で、そのコンセプトに沿った雰囲気作りが非常に活きていて、なおかつエロゲとしても十分”使える”作品でした(個人的には給仕の子が好き)。そのうち同じライター、同じ原画の信天翁航海録をプレイしたい。