自分支援機構

10年後には黒歴史

感想:蒼天のセレナリア(ライアーソフト)

Question. このエロゲをプレイし終えたのはいつですか?

Answer. 一ヶ月以上前だよ!

 

 色々あって記事を書くまで時間が空いて細かい記憶もさすがに薄れてきたので簡潔な記事にします。過度なネタバレはしませんが、多少ストーリーの中身には触れます。

 

 

 『蒼天のセレナリア』は、ライアーソフトから2006年に発売されたエロゲで、ライアーのスチームパンクシリーズの第一作目です。十年前のゲームということで、私がギリギリ小学生だったころに発売されたゲームということになります。当時はライトノベルすら読んだことのないピュアな(?)少年だったような気がします。後にフルボイス版がリメイクされるのですが、今回プレイしたのは旧版です。いつかお布施の意味を込めてそっちも買います。

 

 ゲームの舞台は、既知大陸と呼ばれる蒸気技術が発達した大陸と、既知大陸とは大きな壁で隔たれた未知世界と呼ばれる世界です。既知大陸は典型的なスチームパンクの世界で、発達した蒸気技術が様々な部分で使われて生活の役に立っている一方、蒸気機関による大気の汚染で空は薄暗く、人々は誰も青い空を見たことがありません。余談ですが、このゲームをプレイしているうちにスチームパンクものにも興味が湧いてきたのでまた何か読んでみたいですね。

 

 物語は辺境の地で飛空艇乗りを営むコニーとシェラが酒場でヤーロという少女を助けて帝国軍から追われるところから始まります。帝国の機動要塞から逃げるため、既知大陸と外の世界を分かつ「世界の水殻」を超えてしまい、未知世界へと突入する。そして彼女らは汚染されていない青い空を見るのだが、その感動も冷めないうちに匿ったヤーロが姿をくらましてしまい…………みたいなストーリーです。どう考えても人生詰んでる始まり方ですが、そういった雰囲気はまったくなく、ここから始まる冒険にワクワクさせられる爽快感があります。ヤーロを探して未知世界を探検するうちに彼女らは様々な「人」と出会い、交流を深めていきます。しかし、帝国軍の魔の手は未知世界にまで及んできて……

 

 ストーリーの概要はこれくらいにしてとっとと感想に入りましょう。プレイしていてとても楽しいゲームで、常に次の展開が気になるドキドキとワクワクがありました。とにかくコニーが底抜けに前向きで明るいので、絶望的な状況でも常に生きて目標を達成することを諦めない姿からは勇気をもらえました(当時精神的にヘコんでたし)。

 

 キャラクターについては誰も彼も特徴的でした。コニーの前向きで諦めない性格はシナリオをとても明るいものにしていますし、感情豊かなシェラは冒険を楽しくしてくれます。シェラは性的に奔放だけどコニーはそれを知らないという設定が生むすれ違いは結構面白いです。マウマウは賢すぎ(適当)。未知世界では様々な「人」たちと出会うのですがほとんどの「人」がとても良い人で、冒険もののゲームの楽しみを存分に味わうことができました。帝国側の人たちもとても人間的で、あまり敵という感じはしませんでした(一部除く)。キャラクターで唯一受け入れにくかった(主観)のがカルベルティで、あまり悪いことは言いたくないですが、攻撃的なコミュ障にしか感じられない場面も多かったように思います。

 

 ADVパートの出来はまあまあで、エロゲにしては面白いとはいえ、必要なのかな?とは思いました。未知の世界を旅している感覚は得られるのですが、途中からはただの作業ゲーと化してしまうのでさすがに少しつまらなかったです。というかこの記事を書いている段階で収集アイテムを集めきってないんだけどどうしたらいいんだろう。シナリオスキップしてADVだけやるか?

 

 個人的に一番褒め称えたいのが素晴らしいBGMの数々で、「未知世界」や「日常A」、「日常B」は聴いているだけで本当に冒険してる感があって好きです。RitaさんによるOP・ED曲の「ジュブナイル」「シリウス」は名曲なのでみんな聞くべきです。ライアーソフトスチームパンクのボーカル曲集の『ricordo』に両方とも収録されているのでこの記事を読んだ人は買いましょう(関係者じゃないし金ももらってないです)。

 

 最後になりますが、こんな長い中身のない記事を読んでくださったかたはありがとうございます。そもそもレビューというものをどうやって書いていいかわからなかったので手探りに適当に書いてしまいました。そもそも「レビュー」という大層なものですらないと思ったので記事のタイトルには「感想」と入れておきました。

 

 記事の主題には関係ないけど、予定がブッキングして数学検定が受けられないので非常に悲しいです。でも5000円も浮いたぞ!